Castolin Eutectic の歩み

当社の母体である Castolin Eutectic社は、1906年に冶金学者J. P. Wassermanにより、スイスで創設されました。彼は2つの金属の共晶現象をヒントに“低熱入力溶接棒”の開発を行い、これを利用して、母材に加える熱量を少なくし、生産、修理、保守のための溶接が、より速く、より安全に、より経済的にでき、母材の変形や冶金的変化による母材の脆化あるいは割れを最小限に抑えることを可能にしました。また、機械の分解や取替えの為のロス時間を大幅に削減し、資源、経費および材料の節約を可能にしました。

その後、息子の R. Wasserman博士によって、事業はアメリカにも広がり、1940年にニューヨークに、Eutectic Welding Alloys Corporationが設立されました。以後、この組織は世界中に広がり、溶接、溶射技術を使って耐摩耗・耐食対策、機械部品の修理・保守を行う世界的なリーダーとなりました。

Castolin Eutecticの組織は、2000年にWFT(Wear & Fusion Technology)部門としてMECグループの一員となり、2005年からMECグループは、100%ドイツのStefan Messerの所有となりました。

2020年にCastolin Eutectic は、Messer の売却により、MECグループのWFT部門から離れて、Paragon Partners の傘下に入りました。Castolin Eutectic は世界各国に販売会社をもち、さらに、アメリカ、カナダ、アイルランド、フランス、ポーランドなどでは、溶接・溶射にかかわる製品や装置の製造を行っております。